🌳🌳🌳介護ソフト「ケア樹」の目指すこと🌳🌳🌳
マーケティング用語として、レッドオーシャンとブルーオーシャンの言葉があります。レッドオーシャンは競争が激化しており、「赤い海」の名の通り激しい市場を指します。一方、ブルーオーシャンは穏やかな市場であり、競合が少なく高成長・高収益なビジネスモデルが期待されます。
しかし、私たちは完全なブルーオーシャンを見つけることは難しいと考えています。多くの場合、市場参入者が増え、競争が激しくなり、最終的にはレッドオーシャンになります。現在の介護ICT・IoT市場もその傾向にあり、競争がますます激しくなっています。
一方で、競争が激しい市場においても、時間とともに競争が落ち着くことがあります。現在の介護ソフト市場もその一例であり、ピーク時に比べて大幅に淘汰が進んでいます。我々の「ケア樹」はその中で残っている一つです。
そこで、私は新たな概念として「グリーンオーシャン」を提案します。この概念は、ベンチャーのようなハイリスクハイリターンの狩猟型ビジネスモデルではなく、ゆっくりと成長し、確実な成果を出せる農耕型のビジネスを指します。我々の「ケア樹」事業では、この考え方に基づき、1本の「グッドツリー」としての成長を目指しています。
先日の「Kaigo-Tech 実践研究会」では、介護現場ICT化の課題と「ケア樹」の取り組みについて発表しました。その中で、「ケア樹」の究極な目標は介護ソフトの完全無料化であると述べました。視聴者はビジネス観点の矛盾さとほぼ実現不可能と感じられるかもしれませんが、我々が挑戦したい目標です。
私は、よく今の介護ソフトは役に立たないと言いますが、それは介護保険制度外で役に立たないの意味です。日本は超高齢社会で、介護先進国です。日本型介護は海外の国々に憧れています。なぜなら日本の介護制度、理念、技術、サービスの質などは世界のトップクラスです。但し、ビジネスとして海外進出した成功事例はまだ少ないようです。その理由の一つは、制度依存です。海外は日本と同じ制度がないので、制度依存しているビジネスの進出は限界があります。例えば、介護ソフトを進出させたいであれば、介護保険制度外でも役に立つことは大前提です。
そう考えた時に、データビジネスは一つの可能性としてあると思います。折角蓄積されたデータをAIで分析、現場によいフィードバックを提案し、PDCAにより、現場の効率化、介護質の向上、経営強化などができれば、介護保険制度外でも役に立つ、海外進出もできるようになると考えております。
これが、「ケア樹」がグリーンオーシャンで育つ「良い樹」になるための思いです。