上海の高齢者状況

前回は上海の高齢化状況を紹介させていただきました。今回は上海の高齢者状況を簡単に紹介させていただきます。
上海高齢者の平均年金(2015年)は3800元/月(日本円は約6万円/月)です。収入が年金だけの高齢者は全体の92.3%を占めています。夫婦で月1.5元(日本円は約24万円)以上収入の場合は裕福な高齢者家庭で、年金以外に、投資の収入や、家賃の収入や、また子供からもお金をもらえます。
介護について、上海政府が主導している方式は9073です。要は90%の高齢者は在宅養老(家族+家政婦介護)、7%は社区養老(日本で言えば小規模多機能のようですが、泊まるできるところは少ない)、3%は機構養老(日本で言えば特養のような施設介護)の配分です。ちなみに、北京の方式は9064です。上海より介護の環境はいいですね。やはり北京の老幹部は多いし、階級も高いでしょうね。
養老場所について、富裕層の高齢者の2割が一番の選択肢は施設養老です。また養老住宅や養老団地に引っ越ししたい高齢者は全体の55%を占めています。またアンケートの調査によれば、82.2%の高齢者は自分の生活に対して満足しています。
中国ではまだ介護保険がないですが、来年中国初の介護保険は上海で誕生するそうです。これは上海独自の制度で、まず市内の三つの区で実験的に実施するそうです。
次回、中国の介護事情を紹介したいと思います。