こんにちは!営業部の樋口です。
今年最初のブログ投稿となります。
昨年末にご紹介した「AIでの文書作成」記事が思いのほか大きな反響をいただき、
介護現場の皆さまが日々、文書作成の効率化に悩まれていることを改めて実感しました。
「もっと早く知りたかった!」「うちの施設でもすぐ使いたい」など、多くのご感想をいただき、本当にありがとうございます。
今回はその続編として、事故報告書の作成をAI(特にChatGPT)でラクにする具体的な方法をお届けします!
忙しい毎日の中でも、業務の質を落とさず、少しでも負担を減らせるヒントになればうれしいです。
「AIって本当に現場で役立つの?」「どんなふうに使えばいいの?」といった疑問をお持ちの方も、ぜひ最後までご覧ください。
1.介護現場の「事故報告書」作成、実はこんなに大変!
介護施設では、転倒や誤薬、誤嚥など、さまざまな事故が発生します。
万が一事故が起きた際は、速やかに事故報告書を作成し、上司やご家族、関係機関へ報告することが求められます。
ところが…
「文章がまとまらない」「何を書けばいいかわからない」「忙しい時間帯に書類作成が重なる」
こんな声が現場からよく聞こえてきます。特に夜勤や人手不足の時期には、事故対応と書類作成が重なり、職員の負担は大きくなりがちです。
2.AI(ChatGPT)で事故報告書作成がどう変わる?
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AI活用のメリット3つ
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① 書類作成の効率化・時短
ChatGPTなどのAIは、必要な情報を入力するだけで、事故報告書の「たたき台」を自動生成してくれます。
「いつ」「どこで」「誰が」「何をして」「どうなった」「どう対応した」など、5W1Hを意識して入力すれば、まとまりのある文章があっという間に完成。
これまで30分かかっていた書類作成が、5分で終わることも!
② 記録の質の均一化
AIは感情に左右されず、客観的な文章を作成します。
職員ごとの表現のバラつきや、記載漏れを減らすことができ、報告内容の質が安定します。
③ 再発防止策の提案までサポート
「事故の原因分析」や「再発防止策」もAIに考えてもらうことが可能です。
現場の状況や過去の事故パターンを入力すれば、専門的な観点から多角的な対策案を提案してくれます。
3.実際に使える!介護現場の事故報告がAIで自動作成
「AIを使ってみたいけど、どうやって指示を出せばいいの?」
そんな方のために、現場でそのまま使える無料AIサービスをご紹介します。
くよくよすんなよ事故報告アシスタントちゃん
ここでは「くよくよすんなよ、事故報告アシスタントちゃん」の使い方をお話しします。
このアシスタントちゃんは、事故報告書を作成するのを手伝ってくれるAIです。では、さっそく操作手順を見ていきましょう。
-
まずはチャットボットを起動!
- 専用のウェブサイトにアクセスして、
*アシスタントちゃん*
を立ち上げてください。
- 専用のウェブサイトにアクセスして、
-
事故の種類を選ぶ!
- チャットボットが「どんな事故があったの?」って聞いてくるので、転倒や誤嚥など、該当する事故の種類を選んでください。
-
事故の経緯を教えて!
- 次に、事故がどうやって起こったのかを聞かれるから、できるだけ詳しく教えてあげてください。
例えば、事故が起きた時間や場所、関わった人の状況などを入力します。
- 次に、事故がどうやって起こったのかを聞かれるから、できるだけ詳しく教えてあげてください。
-
その後の対応も記入!
- 事故が起きた後、どんな対応をしたのかも聞かれます。医療機関への受診や、利用者の状況、家族への報告などを順番に書いていってください。
-
自動生成された報告書を確認!
- 入力が終わったら、アシスタントちゃんが自動で事故の原因分析や再発防止策を考えてくれます。
生成された内容を確認して、必要があれば修正してください。
- 入力が終わったら、アシスタントちゃんが自動で事故の原因分析や再発防止策を考えてくれます。
-
報告書が完成!
- 最後に、できあがった報告書をたたき台として活用し、正式な事故報告書を作成してください。
ちなみに、試しに作った事故報告書の原案がこちら⇩
項目 | 内容 |
---|---|
発生日時 | 2025年6月10日 午前4時30分ごろ |
発生場所 | 居室内のベッドサイド |
事故の種別 | 転倒 |
発生時状況・事故内容の詳細 | 職員が離席中、利用者が一人でトイレに行こうとして立ち上がり、ベッド柵の間から抜ける形で転倒。センサーマット未使用。 |
発生時の対応 | 巡回時に発見。右大腿部に打撲を確認。意識は清明で呼びかけに応じた。体位保持後、看護師へ連絡。 |
受診・診察状況 | 医療機関を受診。レントゲン検査にて骨折なしと診断。右大腿部打撲。安静と湿布処置の指示あり。 |
利用者の状況 | 車椅子移動。痛みの訴えあり。精神的には落ち着いている。一人でのトイレ動作は控え、移動時は介助が必要。 |
家族等への報告 | 報告済み(2025年6月10日午前8時、SNSにて) |
これもAIが自動作成⇩
🧠【事故の原因分析】
-
利用者要因
・夜間でトイレに行きたいという意識が強く、自立心から動こうとした
・足腰の筋力低下により、立ち上がりや移動に不安定さがあった可能性 -
環境要因
・ベッド柵の隙間が広く、抜け出せる構造だった
・センサーマット未使用のため、動き出しを感知できなかった -
職員配置要因
・夜間帯で職員が離席しており、見守りが不十分となった
そしてこれも⇩
🛡️【実現可能な再発防止策】
-
夜間のセンサーマット導入を検討し、離床時の通知体制を整備
-
ベッド柵の配置・仕様見直し(抜けられない構造、パッド等活用)
-
トイレ誘導を含めた夜間の排泄スケジュールの再確認
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夜勤時の巡視頻度の見直しと、重点的な声かけのタイミング設定
-
利用者本人へのリスク説明と、見守り介助の必要性を丁寧に伝える
-
チーム全体でのリスク共有とヒヤリ・ハット事例の定期検討
4.まとめ
いかがでしたか?
AI(ChatGPT)を使った事故報告書づくりは、
-
書類作成の時間をぐっと短縮できる
-
記録の内容にムラが出にくくなる
-
再発防止の視点を整理しやすくなる
など、介護の現場にとって嬉しいメリットがたくさんあります。
もちろん、AIが提案する内容は“最初のたたき台”。
最後は現場の皆さんの視点で確認し、必要に応じて加筆・修正することがとても大切です。
「もっと介護の時間を大切にしたい」「記録の負担を減らしたい」——
そんな思いを持つ皆さんに、ぜひ一度無料AIを試していただけたら嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
AIの活用や業務効率化に関するご質問・ご相談がありましたら、どうぞお気軽にご連絡ください。
それではまた、次回の記事でお会いしましょう♪